Ⅰ.環境・資源システムイノベーション部門

③効率的な環境・資源システムを実現する社会制度の研究

ランキング・情報開示制度の制度設計に関する総合的研究
構成メンバー
(★はプロジェクトリーダー)

★梶原武久(センター・副センター長・教授)
國部克彦(経営学研究科・教授)
馬場新一(経営学研究科・准教授)
西谷公孝(経済経営研究所・教授)
土佐弘之(国際協力研究科・教授)
Jeffrey Unerman(ロンドン大学・マネジメント学部、 Professor)
Ranjani Krishnan(ミシガン州立大学、ビジネススクール、教授)
Sasanna Gallani(ハーバードビジネススクール・会計学科、助教授)

研究の目的と概要

本研究の目的は、企業、大学、病院、自治体等を対象とするランキング・情報開示制度のメリットとデメリットを理論的・実証的に明らかにすることを通じて、効果的なランキング・情報開示制度のあり方について提案することである。ランキングや情報開示制度には、企業が自発的に行うもの、第3者開示を行うもの、当局が政策的に実施するものなど多様なものがある。本研究では、多様なランキング・情報開示制度を取り上げ、それらの制度が、社会、市場、情報の利用者、対象となる組織に対してどのような影響を有するのかについて明らかにしていく。

本研究は、センターの設置趣旨と次の点で整合している。第1に、ランキングや情報開示制度は、センターが重要分野として位置づける環境、医療、金融などの領域で積極的に活用されている。本研究において、3つの分野におけるランキング・情報開示制度を取り上げることで、これらの分野の社会問題の解決に一定の貢献をするものと期待される。第2に、ランキングや情報開示制度のメリットとデメリットを見極めるためには、政策、市場、制度、経営等の学際的な観点から検討を行うこと不可欠である。特に、グローバルガバナンスの視点から研究し、ランキング実践の現代的意義を析出することで、社会イノベーションに対して新しい視座を与えることができる。

本研究は、異なる専門性を有する学内の複数の部局の教員および学外の研究者の共同研究と実施されることから、本研究は、センターが目指す学際的研究や国際共同研究の推進に大いに寄与するものと期待される。