Ⅳ 市場研究部門

①人、企業の行動および企業間関係の研究

計算機と社会
構成メンバー
(★はプロジェクトリーダー)

★伊藤宗彦(経済経営研究所・教授)
西谷公孝(経済経営研究所・教授)
遠藤貴宏(経済経営研究所・准教授)
髙槻泰郎(経済経営研究所・准教授)
平野恭平(経営学研究科・准教授)
陳金輝(経済経営研究所・特命助教)

研究の目的と概要

日本型経営制度の形成プロセスを、最新のデータベース、情報処理技術の活用により分析する。経済経営研究所の資料センターに所有する鐘紡資料は、1886年の設立から1990年にかけてすべての稟議議事録が残されており、近代日本企業の諸制度がどのように形成されたのかを分析できる現存する唯一の資料群である。神戸大学は経営学発祥の歴史を有しており、いままで包括的、体系的な分析が行われていない鐘紡資料の解明を行うことができる日本で唯一の研究部門である。日本型経営は、そのガバナンスの構造に特徴がある。年功序列、終身雇用、企業内組合などであるが、欧米型企業は、昇進、就業環境など、生産性向上のために、科学的な手法を用いた経営が同時期に行われている。現在の近代企業経営に関わる企業統治は欧米と日本で何故、どのように、異なった考え方でなされているのか、その探求を行う。