Ⅳ 市場研究部門

②マクロ的成長とイノベーションの研究

中所得の罠からの脱出に関する研究
構成メンバー
(★はプロジェクトリーダー)

★吉井昌彦(経済学研究科・教授)
大塚啓二郎(センター・特命教授)
金京 拓司(経済学研究科・教授)
梶谷 懐(経済学研究科・教授)
大西 裕(法学研究科・教授)
澁谷謙次郎(法学研究科・教授)
山崎 幸治(国際協力研究科・教授)
浜口 伸明(経済経営研究所・教授)
佐藤 隆広(経済経営研究所・教授)

研究の目的と概要

本研究は、新興経済諸国における政治・経済の停滞の原因と停滞からの脱出に関する総合的研究である。本研究では、その経済成長の速さからもてはやされてきた新興経済諸国も、政治的には、「アラブの春」、「イスラム国」等による北アフリカ、中東諸国の混乱、ロシアのプーチン大統領の下での独裁化、韓国、アジア諸国やブラジルにおける政権の混乱など不安定化要因が増し、経済的にも、中国の経済成長率の鈍化、石油・天然ガスなどの資源価格の低迷などを原因として成長ポテンシャルが弱まっている。これらの問題は、政治・経済システム、教育問題などと合わせて「中所得国の罠」として知られている。本研究プロジェクトでは、「罠」の原因、「罠」から抜け出すための政策について、地域横断的かつ学際的な研究を行う。