★春山鉄源(経済学研究科・教授)
Hyun Park(Dept. of Economics, Kyung Hee University・教授)
安井大真(経済学研究科・准教授)
諸国間の所得水準や成長率の違いの根本的要因は,「文化」「制度」「地理的条件や環境」「運」の4つだと考えられているが,本研究は,宗教や信条,価値観,社会規範が含まれる「文化」に焦点を当て成長過程の多様性を考察する。特に,「文化」を親から子どもに引き継がれ内生的に決定される選好としてモデル化し,「文化」の成長ダイナミックスに対する影響を解明する。
経済成長とは,現在の消費を犠牲にし,将来の消費を増加させることであるが,その過程において貯蓄・投資の増加やアントレプレナーシップの向上が必要になる。本研究は,そのようなインセンティブの形成過程における「文化」の役割を考察する。従って,本研究は,我が国をイノベーション創出型経済へと再構築するための知見を提供できると期待される。
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