Ⅳ 市場研究部門

②マクロ的成長とイノベーションの研究

成長する経済における経済構造変化に伴い国際貿易および金融市場の発展の役割
構成メンバー
(★はプロジェクトリーダー)

★胡雲芳(経済学研究科・教授)
三野和雄(同志社大学経済学部/京都大学経済研究所・教授)
Ping Wang(Washington University in St. Louis・Department of Economics・Seigle Family Professor of Economics)
Been-Lon Chen(Academia Sinica・Institute of Economics・Research Fellow)
Delin Chu(National University of Singapore・Department of Mathematics・Associate Professor)

研究の目的と概要

社会システムをイノベーション創出型へと革新するため、社会を「市場」の角度から捉え、積極的に国際共同研究を行い、世界的に価値あるジャーナルに論文を発表する。関連研究成果をシンポジウム等で広く社会還元し、社会問題の解決に結びつけることを目指す。具体的には、本研究では経開放経済における経済成長と構造変化に注目する。伝統的な研究では農業・製造業・サービス業に関する産業構造の変化のみだったが、本研究では産業内の構造変化、所謂生産性の高い企業へ資源をシフトし生産性の低い企業の退出することも分析に入れる。それによって、構造変化を市場構造の変化を含むより広い視点でとらえ、貿易政策が構造変化に与える影響もより広い視点からとらえる。本研究の研究チームは、主として国際貿易、開放経済のマクロ動学分析を研究してきた研究者および経済成長理論を専門とする理論経済研究者から構成され、数理分析を担当するが理系の研究者も加え、開放経済の成長と構造変化を従来の研究より多面的に分析したい。