Ⅵ アントレプレナーシップ研究部門

①イノベーション創出のためのアントレプレナーシップの研究

わが国においてシリアルアントレプレナーを輩出するエコシステムの創造の研究
構成メンバー
(★はプロジェクトリーダー)

★保田 隆明(経営学研究科・准教授)
熊野正樹(九州大学学術研究・産学官連携本部・ベンチャー創出支援グループ・准教授)
高橋陽二(岐阜聖徳学園大学経済情報学部・准教授)

研究の目的と概要

Global Entrepreneurship Monitorが毎年発表するデータでは、わが国の起業活動率は世界主要国中で最低水準にあることが報告されている。そのような中、近年のわが国のベンチャー界では、連続的に起業あるいは新規事業の創出を行うシリアルアントレプレナーの存在感が高まりつつある。わが国の起業活動率の上昇のためには、起業をしたことにない人に起業をさせるよりも、起業経験者がシリアルアントレプレナーとなって連続的に起業、新規事業創出を行うほうがより効率的であり、また、成功確度も高い。そこで本研究では、そのようなシリアルアントレプレナーの登場の背景を分析し、今後さらにその母数を増やしていくにはどういう政策が必要かを分析する。研究軸としては、シリアルアントレプレナー個人の資質やバックグラウンドの調査研究と、外的要因(社会的要因や政策的要因)の分析の大きく二つがある。前者については、アンケートを中心とした研究を行い、後者については、ベンチャー企業の創業、資金調達からExitまでのエコシステムの分析を行う。