Ⅴ. 市場研究部門

②マクロ的成長とイノベーションの研究

中国の工業化・輸出国化のメカニズムの解明~戸籍改革及び人口移動の視点から~
構成メンバー
(★はプロジェクトリーダー)

★趙 来勲(経済経営研究所・教授)
岩佐 和道(経済経営研究所・准教授)
瀋 俊毅(経済経営研究所・教授)
阿部 顕三(大阪大学経済学研究科・教授)
範 青亮(厦門大学経済学院・准教授)

研究の目的と概要

中国が世界一貿易大国(2012年より)になった理由の徹底究明を目指す。
具体的に、中国にある急速な都市化と農村から都市へそして内地から沿岸への大規模な人口移動を考察し、特にそれらが中国の産業構造を変化させ、中国が海外直接投資やGVC(global value chain)を利用し、国際貿易を拡大させ、それらが世界経済特にアジア地域への影響する仕組みを分析する。
大らかでは、要するに、出稼ぎの農民たちが製造業の主な労働力になり、中国を"世界の工場"に成功させた。従って、中国の貿易パターンが逆転され、もともと農産物と原材料の輸出者から製造業の輸出者に変身になり、つい、2012年に世界第一貿易大国になった。GDPも日本と置き換え第二位にのぼった。