Ⅵ 社会制度研究部門

④リスクと社会制度の研究

大規模自然災害を含むような高度なリスクに耐えうる強靭なサプライチェーンとマネジメントについての実証研究: Risk Management Ambidexterity
構成メンバー
(★はプロジェクトリーダー)

★三矢 裕(経営学研究科・教授)
佐々木 郁子(東北学院大学経営学部・教授)
Tawei Wang (DePaul University School of Accountancy & MIS・准教授)
岡崎 路易(ヤフー株式会社)

研究の目的と概要

わが国の国際競争力において、社会の中核たる企業において、高度なリスクに耐えうるマネジメントシステムの構築は重要なイノベーションである。そして,そのためには既存の知識や手法の活用だけでなく,探索も必要となる。
プロジェクトリーダーらは、2011年の東日本大震災を機に、被災企業がBCPの問題点を洗い出し、優れたサプライチェーンマネジメントへと進化させてきていることに注目し、研究を行ってきた。その研究を発展させ、国際共同研究を実施している。現在は,リスクマネジメントと両利き経営の理論を援用し,リスクマネジメントによっての企業の価値創造が増進すると考えるに至った。
本研究の主張は大変にユニークなものであり,稀有なケースデータによってサポートされている。
引き続き,論文の高度化に努め,本年度中に世界的に価値あるジャーナルに論文投稿を目指している。
なお,2018年8月に開催されるアメリカ会計学会での研究報告が受理されているが,それ以降も研究者間での打ち合わせが必要である。
本研究の主張に沿ったリスクマネジメントのシステムを確立し,その社会実装に努めたい。
三矢が研究代表者になり,佐々木もメンバーとして,2018年度の科研の基盤研究Aに「管理会計の知をつくる役割に関する研究」というタイトルで応募したが,残念ながら受諾されなかったが,2019年度も再度,科研Aに応募したいと考えているが,この中では本研究の成果も反映されることになる。