エコノ・リーガル・スタディーズ(ELS)について

 2002年から5年間実施された文部科学省の研究拠点形成等補助金事業である21 世紀COEプログラムの一つの成果として本学における法学、経済学、経営学の領域横断的研究交流は大きく進展しました。
 エコノリーガル・スタディーズ(ELS)は、この成果を引き継ぎ、21 世紀社会において法学と経済学が建設的な連携・協働を果たすための基盤の形成を目指す学際的プロジェクトであり、研究活動と教育活動の二本の柱から成り立っています。
 研究活動-法学的・経済的側面が複合する課題を、法学と経済学の知見を活用しながら解決することを目指します。この研究・教育活動の結果、法学、経済学双方の方法論、知見を領域横断的、文理融合的に活用した新たな学際領域が拓かれており、実務的・学問的に大きな関心を呼んでいる「法と経済学研究」において中核的地位を本学が担う結果となっています。
 教育活動-法学・経済学の両方の素養を標準2 年間で身につけられるようにデザインされた小人数教育中心のプログラムを神戸大学において展開し、法学・経済学双方の知識と見方とを武器にしながら、今日生じている多くの現代的社会問題を解決する力を有する学生を育てるための体系的教育を行なっています。
 2010年度に法学部と経済学部の連携により学部生対象プログラム「法経連携専門教育(ELS)プログラム」を開始し、2019 年度には学際教育センターにて大学院生対象プログラム「エコノリーガル大学院プログラム」を開始しました。このプログラムにおいては、法学、経済学双方のスタッフが共同して学生を指導しており、法経双方の手法に通じ、時代の要請に即応した学生の育成が図られています。