市場研究部門 交通ネットワークと貿易パターンに関する理論と実証研究

構成メンバー

★はプロジェクトリーダー

★馬 岩(経営学研究科・准教授)
 正司 健一(経営学研究科・教授)
 竹林 幹雄(海事科学部・教授)
 宋 娟貞(大阪大学経済学研究科・講師)
 Eric Bond(Vanderbilt University Economics Department・教授)
 Joel Rodrigue(Vanderbilt University Economics Department・准教授)
 Andrew Smith(University of Leeds Institute for Transport Studies and Leeds University Business School・教授)


研究の目的と概要

本研究は、国際交通ネットワークの拡大がグローバルサプライチェーンの形成および変化に与える影響について、国際貿易と国際交通の分野横断研究を行うことを目的とする。最近、飛行機や船舶のような国際交通は飛躍的な発展を果たし、とくに国際貨物輸送においては大型飛行機・船舶の登場による輸送距離の拡大、RORO船と高速道路・鉄道のような陸上輸送網を組み合わせた包括的な近距離輸送ネットワークが構築されるなど、国際交通ネットワークが大きく拡大されている。そして、中国とASEAN各国における経済の急成長により東アジア地域では強固なサプライチェーンの形成が進んでおり、各国間の貿易パターンにも影響を与えていることがうかがえる。したがって、本研究では東アジア地域を中心とし、各国間のサプライチェーンと貿易パターンの変化を分析し、高度化・複雑化しつつある国際輸送ネットワークがこの変化に与えた影響を理論とデータを用いた実証分析により明らかにすることを目的とする。さらに日本と東アジア各国間の輸送ネットワークと貿易バターンに焦点を当てて、競争が激化している東アジア地域内の国際輸送において日本の港湾と空港が競争力を持つための政策、日本を中心としたサプライチェーンの構築のための政策的な支援についてもインプリケーションを提案することとする。

年度別アーカイブ

旧サイト年度別アーカイブ