ファミリービジネスのイノベーション活動と産学連携

構成メンバー

★はプロジェクトリーダー

★忽那 憲治(経営学研究科・教授)
 坂井 貴行(Vスクール・教授)
 熊野 正樹(産官学連携本部・教授)

研究の目的と概要

 中小企業は、大企業に比べて自社で利用できる経営資源や固有技術に制約があり、研究体制が十分でないことが多い。このような中小企業において新事業の創出や新製品の開発に取り組むためには、大学などの外部資源の活用は非常に有効な手段といえる。中小企業が大学の持つ優れた技術や設備などを活用すれば、より効果的に新事業の創出や新製品の開発に取り組むことができる可能性がある。もちろん、大学との産学連携が、中小企業の抱える全ての問題を解決できるものではないが、大学との産学連携で得られた人的ネットワークや共同研究開発の経験は、中小企業にとって大きな財産になる。また、欧米における中小企業の研究開発に関する調査では、大学との産学連携の効果は、研究開発のための資源を内部に蓄積している大企業よりも中小企業の方が高いという研究結果が報告されている。大企業の場合には、産学連携の成果が研究に留まるケースが少なくないが、中小企業の場合はその成果が事業化に結びつく傾向が高いという報告も数多くなされている。本研究は、大学との産学連携で、新事業の創出や新製品の開発にチャレンジしようとしている中小企業経営者のイノベーション活動を明らかにすることを目的としている。

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