Global Welfareの実現と現代的課題をめぐる国際的研究拠点の形成

構成メンバー

★はプロジェクトリーダー

★小川 啓一(国際協力研究科・教授)
 櫻井 徹(国際文化学研究科・教授)
 梅屋 潔(国際文化学研究科・教授)
 齋藤 剛(国際文化学研究科・教授)
 辛島 理人(国際文化学研究科・准教授)
 工藤 晴子(国際文化学研究科・講師)
 吉井 昌彦(経済学研究科・教授)
 森 康子(医学研究科・教授)
 勝二 郁夫(医学研究科・教授)
 中澤 港(保健学研究科・教授)
 太田 和宏(人間発達環境学研究科・教授)
 ノエミ・ランナ(ナポリ東洋大学アジア・アフリカ・地中海学部・准教授)

研究の目的と概要

社会システムイノベーションセンター(以下「センター」。)のミッションは、先端的な実証研究によって社会問題の分析・解決を目指しつつ、「一般化・理論化を図る手法」を採用し、社会に貢献しつつ学問的にも世界最高水準の社会システムイノベーションの総合的研究拠点を形成することである。本プロジェクトがめざすものも、以下に記するとおりその理念を多く共有しており、センターのプロジェクトとして参画しうれば、(1)ウェブ・オブ・サイエンス収録の論文数、(2)国際共著論文数、(3)社会システムイノベーションの政策提言数・社会実装数、(4)社会システムイノベーションに係る文理融合・分野横断的研究の成果報告のためのシンポジウム等開催件数、の増加に大いに貢献できると考えている。
 本研究は、今日、貧富の格差の拡大、民族・宗教間の対立、紛争・内戦の長期化などのグローバル化の負の側面に最も集約的に直面すると同時に、大規模な移民・難民の起源地でもあるアフリカ、中東、アジア地域に着目して、これらの地域に住む人々の生活条件の向上をめざして地球規模で展開する思想・実践の諸潮流を「グローバル・ウェルフェア」としてとらえ直す。そのうえで本研究は、第一に、大規模な移民の動態の“入口”であるこれらの地域とその住民に現在何が起こっており、何が彼らを“移動”へと駆り立てるのかという問題に、文理双方にわたる領域横断的なアプローチから実証的かつ理論的に現状分析のメスを入れる。そして第二に、この分析結果を踏まえ、このような移民・難民の起源地において、移民・難民を彼らの起源地から流出させる圧力をコントロールするためにいかなる実効的方策・制度を展開することが可能なのかを探究する。

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