産業集積の「創造的再生」に向けた分野横断的研究

構成メンバー

★はプロジェクトリーダー

★橋野 知子(経済学研究科・教授)
 大塚 啓二郎(社会システムイノベーションセンター・特命教授)
 平野 恭平(経営学研究科・教授)
 岸本 千佳司((公財)アジア成長研究所研究部・准教授)
 田代 智治(長崎県立大学経営学科・准教授)

研究の目的と概要

 本プロジェクトの目的は、これまで申請者たちが各自取り組んできた産地・産業集積にかかわる経済史・経営史的分析、経営学的分析、開発経済学的分析の知見を結集し、産業の「創造的再生」のための道筋を構築しようとするものである。異なる分野での研究成果を対話により一般化するような試みは、これまでなされてこなかった。そのような中で、まずは経済史と開発経済学の架橋の試みとして、プロジェクトリーダーの橋野と構成メンバーの大塚は、Hashino and Otsuka eds. (2016) Industrial Districts in History and the Developing Worlds (Springer)を出版し、歴史的な産地と現代の途上国における産業集積の発展要因の共通性を見出してきた。そこで、本プロジェクトでは、異なる手法を有するメンバーが結集し、現在の日本の産地・産業集積が抱える困難や現状をさらに広い視点から観察・分析し、そこにおける産業が「創造的再生」を図り、次の発展のステージに飛躍するための政策的課題を導き出したい。具体的には、メンバーが従来分析してきた産地・産業集積や産業をさらに研究し深めた知見を統合し、そのうえで北九州や京阪神の地域における産業が創造的破壊を原動力とした再生を図るために、産学が連携して何をなすべきかを解明し、さらに政策提言に結びつけたい。

 

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