日時:2020年9月7日(月)
会場:Zoomによるオンラインセミナー
主催:社会システムイノベーションセンター
講演会詳細:ワークショップ・セミナーをご覧ください
開催内容:
神戸大学社会システムイノベーションセンター特命教授であり本学名誉教授である駿河輝和教授による、学生や社会人に向けたレクチャーが実施された。
駿河教授は、神戸大学主体のODA国際協力事業である「ラオス」プロジェクトに2000年代から関与し、現在までに同国に対し経済政策・教育政策など幅広い分野で政策提言を続けている。今回のレクチャーでは、低開発国の地位から脱却するべく果敢な外資導入政策を志向してきたラオスが、水力発電・鉱物開発に重度に依存した輸出の伸び悩みによる恒常的な貿易収支赤字、またこれらセクターに財政支援を投入してきた中での大幅な財政赤字などの困難な経済状況を紹介するとともに、駿河教授が自らラオス政府の諮問委員として課題の究明と対策立案に関わった国際協力経験を踏まえた講演が行われた。とくに、水力発電分野での投資許可乱発や長期売電契約の不利な契約条件、またラオス北部の中国国境を介した契約農業の将来性などについて、詳細な情報提供を受け、活発な質疑が行われた。
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