【開催報告】『地域金融機関による事業承継支援と信用保証制度』刊行記念シンポジウム「地域金融機関と信用保証協会の事業承継支援-現状とポストコロナ時代の課題-」が開催されました

日時:2020年10月19日(月)13:15~17:00
会場:Zoom Webinarを使ったオンライン開催
主催:神戸大学経済経営研究所 兵庫県信用保証協会 
   JSPS科学研究費補助金 社会システムイノベーションセンター
共催:一般財団法人アジア太平洋研究所(APIR)
       近畿財務局(後援)
講演会詳細:詳細は神戸大学経済経営研究所ホームページをご覧ください
開催内容:
政府や地域金融機関がさまざまな事業承継の支援を行ってきましたが、中小企業の休業や廃業は増えており、コロナ禍で加速化することが心配されています。そこで、本シンポジウムでは、まず、家森教授から、本年8月に刊行した 家森信善(神戸大学経済経営研究所副所長 教授)編著『地域金融機関による事業承継支援と信用保証制度』(中央経済社)の調査結果が紹介されました。これは、兵庫県信用保証協会と連携して、兵庫県内の小規模事業者の事業承継の実態を詳細に分析したものです。続いて、金融行政や中小企業行政の観点から、遠藤俊英(前金融庁長官)、貴田仁郞(中小企業庁金融課長)によって基調講演が行われました。
 パネルディスカッションでは、家森教授の司会により 「ポストコロナ時代の円滑な事業承継実現に向けての地域金融の役割」をテーマに、井上能秀(兵庫県信用保証協会監査室長)を始め、遠藤俊英前金融庁長官、坂本孝司(愛知工業大学教授 税理士・米国公認会計士 TKC全国会会長)、作田誠司(尼崎信用金庫理事長)、村本孜 (成城大学名誉教授 神戸大学経済経営研究所リサーチフェロー)がパネリストとして参加し、コロナショックの影響も視野に入れた今後の事業承継支援について様々な議論が行われました。
 約400名の視聴者が同時に参加し、熱心に耳を傾けていました。参加者の皆様からも、金融機関と信用保証協会、税理士などの専門家が緊密に連携していくことの重要性など、今後の事業承継支援につながる多くのヒントを得ることができたなどの高い評価が得られました。本シンポジウムについては、『ニッキン』、『神戸新聞』などにおいても報道されるなど、社会に向けても発信できました。なお、本プロジェクトの研究活動として、講演録を収録した神戸大学経済経営研究所・研究叢書を刊行予定です。