【開催報告】「南極研究科学委員会(SCAR)人文社会科学常設委員会(SC-HASS)学術研究大会」および「第14回極域法国際シンポジウム(PLS)」が開催されました

◆日時:2021年11月18日~19日 / 11月21日~23日

◆会場:神戸大学・出光佐三記念六甲台講堂およびオンラインのハイブリッド形式

◆主催:神戸大学極域協力研究センター(PCRC) 

◆共催:The Scientific Committee on Antarctic Research (SCAR) / Polar Law Institute (University of Akureyri) /
    Northern Institute for Environmental and Minority Law, Arctic Centre (University of Lapland)

◆開催内容
神戸大学国際協力研究科極域協力研究センター(PCRC)は、2021年11月、極域に関する2つの国際シンポジウムを主催しました。
11月18-19日の南極研究科学委員会(SCAR)人文社会科学常設委員会(SC-HASS)学術研究大会は、その16年の歴史上アジア圏では初めて神戸大学でハイブリッド形式にて開催されました。SC-HASSは南極大陸に関連する人文科学と社会科学のさまざまな側面に取り組んでいる研究者のコミュニティであり、 会員には歴史家、法学者、観光学者、人類学者、文学者、考古学者、音楽学者、政治学者等が含まれます。今回、 SC-HASSが神戸大学で開催されたことは、日本や東アジア地域における南極人文社会科学の発展に貢献するという重要な意味を持ちます。冒頭に行われた「日本セッション」では、柴田センター長の司会の下、南極観測隊に同行した心理学者、新聞記者、高校教諭が「日本の南極観測事業はいかに文系研究にも貢献できるか」をテーマに日本語で議論し、日英同時通訳を通じて世界中から327名の参加登録があり南極「文系」研究者にも紹介されました。
11月21日-23日の第14回極域法国際シンポジウム(PLS)は、完全オンライン開催となった昨年の第13回に引き続きPCRCが主催し、ハイブリッド形式で開催されました。PLSでは海洋の酸性化、北極域の先住民族とアイヌ、極域における漁業資源の保護、北極における日本産業界の資源開発、極域における環境ガバナンスなど、極域に係わる喫緊の法政策的課題につき社会科学者・人文科学者・自然科学者・産業界関係者らが報告を行い、地球規模課題の解決に向けて、世界中から331人の参加登録者とともに活発な議論が展開されました。
また、南極と北極に関する2つの国際シンポジウムが同時期に神戸大学で開催されることを記念するとともに、これらの研究成果を社会に還元するため、『南極・北極公開講演会ウィーク~文系が探求する世界~』と題して、両シンポジウムの中から一部の講演・発表を日英同時通訳付で一般公開しました。上述のSC-HASS「日本セッション」の様子は録画され、下記「南極・北極公開講演会ウィーク」ホームページからYouTubeで公開しています。

 

◆シンポジウム詳細:(11月18日~19日)ワークショップ・セミナー
          (11月21日~23日)ワークショップ・セミナー

◆関連リンク
『南極・北極公開講演会ウィーク~文系が探求する世界~』
・(11月18日~19日)南極研究科学委員会(SCAR)人文社会科学常設委員会(SC-HASS)学術研究大会
・(11月21日~23日)第14回極域法国際シンポジウム(PLS)