【開催報告】神戸大学社会システムイノベーションセンター主催 KUSSIゼミナール2025 アセアン投資の法制度 ~最新動向と課題分析~を開催しました

■開催日時:令和7年9月5日(金)・9月12(金)・9月19(金)・9月26(金)
■会  場:神戸大学六甲台第3学舎2階会議室 または オンライン
■主  催:神戸大学社会システムイノベーションセンター
■開催内容:詳細はこちらをご覧ください。
■開催報告:
 神戸大学社会システムイノベーションセンターでは、社会科学系を中心とする他分野連携の研究成果を、ゼミナール実施を通じて社会還元しています。
 2025年度は『アセアン投資の法制度ー最新動向と課題分析』と題し、ハイブリッド方式で、4週連続7回の講義を提供しました。専門研究者に加え、アジア法務の前線で活躍する実務弁護士を講師に迎え、これからのアジア投資を占う視点で法制度の現状と課題を掘り下げました。戦後一貫して深められてきた日本とアセアンの経済関係は、1980年代からの円高時代に対米迂回輸出基地としての位置づけを強め、今日までに日本経済にとって米国に次ぐ第二の投資収益の源泉として大きく依存しあう関係です。しかし、円安基調・トランプ関税時代の現在、アジア投資は一つの転換期に来ていると言えます。
 本ゼミナールでは、アセアン経済共同体(AEC)が目標として掲げるグローバル・バリューチェーンに連なる製造業の高付加価値化に仕向けられた、外資法・競争法・知的財産権法・労働法・会社法など主要な経済法制の動きを紹介し、またベトナム・ラオス・ミャンマーなど後発諸国における政策変動・行政運用のリスクに実務現場がどのように向き合っているか、文献では得られない実践的な情報提供がなされ、活発な質疑応答が深められました。