計算機と社会

構成メンバー

★はプロジェクトリーダー

★伊藤 宗彦(経済経営研究所・教授)
 西谷 公孝(経済経営研究所・教授)
 松本 陽一(経済経営研究所・准教授)
 髙槻 泰郎(経済経営研究所・准教授)
 陳 金輝(計算社会科学研究センター・講師)


研究の目的と概要

神戸大学に所蔵される鐘紡資料は、1886年の設立から1990年代まで、約130年をカバーするものであり、同一の経営体について第二次世界大戦前後を見渡せる数少ない企業資料群の一つである。米国企業が株主価値の最大化を優先するのに対し、日本型コーポレート・ガバナンスは、株主、従業員、取引先などステイクホルダーへの価値増大と会社の成長を目指すとされてきた。稟議書の目録を調べると、会社創業後の明治期には、人事制度、工場の新設、機械の発注、営業所の開設、など、現在の会社システムと同様の決済事項が見受けられる。決済事項の細目、人事事項、社長の就任期間、会社の売り上げ規模、株主総会の議事録などの膨大な資料を分類・データベース化することが課題となる。本研究では、企業の内部資料として残された膨大な資料を、デジタル化、テキスト化し、現在のデータマイニングの方法論を最大活用することにより、膨大なデータ解析を行うことを狙いとしている。

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