持続可能性とリスクマネジメントをめぐる社会システム研究部門 様々な表現方法を用いた災害コミュニケーションの発展可能性に関する学際研究~安全安心を軸に~

構成メンバー

★はプロジェクトリーダー

★アレキサンダー・ロニー(国際協力研究科・教授)
 高田 哲(神戸市家庭局こども企画育成部総合療育センター・医師)
 勅使河原 君江(人間発達環境学研究科・准教授)
 岡田 順子(海事科学研究科・准教授)
 中原 朝子(男女共同参画推進室・研究専門職員)
 桂木 聡子(兵庫医療大学薬学部・准教授)
 朴木 佳緒留(京都教育大学・神戸大学・監査・名誉教授)
 Louise Comfort(University of Pittsburgh Center for Disaster Management・教授)


研究の目的と概要

研究目的

被災者のウェルビーイング(とりわけ安全・安心)を高めるための情報交換システムとして、表現(アート)を用いたコミュニケーションが効果的であること、専門的知識(医療・教育など)と経験的知識(被災体験など)の双方向の有機的な関わり合いが情報ネットワーク、ひいては社会システムをよりインクルーシブで柔軟にすることを実証的に明らかにし、社会的提言を行う。また、学術的な成果は、文理融合型の論文にまとめると共に、海外との連携を通じて共同研究として発信する。      

研究の意義と概要

東日本大震災の被災者支援として実践されている、アートを媒介にした被災者・専門家・NPOの三者間コミュニケーションの実態を各種の調査と省察を通して多面的・学際的に分析する。ウェルビーイング(安全・安心)の達成程度については、安全の度合い(環境的な側面が強く、専門知識を必要とする)と安心の度合い(個々人の内面的な側面が強く、横断的な専門知識を必要とする)を軸にして、アートにより表現されたものを臨床的・事後的に分析し、被災者のウェルビーイングがどのように崩れ、どのように持ちこたえるかを明確にする。ウェルビーイング(特に安心)についての学際的研究では、被災者の多様性をより明確に示すことができ、従前の単一学問による研究を革新することが可能である。また、被災体験に関する情報交換システムの再構築が可能である。

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